후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
その上に、人間に比較しては悠久性を有する生命のただずまいが存在しているということを見る。
そこで、胸が開けるのでしょう。胸が開けると、堰かれていた涙が切って落されるものと見える。
そこで、お銀様は人を恋うて泣く。
かつて、愛し且つ虐げた美貌の女中お君という女が恋しくなる。お銀様は多分、お君の最期をまだ知ってはいまい。あの子はどうしたろう――という半面には、嫉みと、憐みとが纏綿する。駒井の家に引取られて、殿の寵に溶けるような思いをしているかと思えば、むらむらとわが魂が戦く。
柔順な、純真なあの子を、わが心のひがみから、あまりにも虐げ過ぎたと自覚した時には、たまらない悔恨に責められる。
お君を想い出して、次に竜之助のことに及ぶと、お銀様の全身の鱗が逆立ってくる。そのもだもだした、いらいらした風情で煽られると、居ても立ってもいられなくなる。
その時は、どうかすると、眼をつぶって、高いところから急にかけ下りることがある。
肉の中にうめく、八万四千の虫が、肉の中でいら立つと見える。
たまらない。その時は、夢中に馳け出して、やっと踏みとどまったところもまだ高い。