후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
興行界で、未だ曾て何人も成功しなかった、東西を打って一丸とする太夫元――後年、松竹という会社がやり遂げたことを、お角さんの手によって、やり得られないという限りもない――お角さんの気象としては、乗出す以上はともかくも、その辺までの客気がのぼせ上ったことかも知れません。それで話が、ずんずんと進んで、よろしい、一番脈を見に参りましょう、なんて道庵の向うを張る気になったらしい。
しかし、お角さんは、道庵先生とは違い、根が興行師だけに、かなり山っ気も向う見ずもあるが、また相当に腹のしめくくりがある。いかに乗り気になったところで乗出した以上は物笑いになるようなことをしでかして、江戸ッ児の沽券を落したくはない。乗り気にはなっているがはしゃぎはしない。
「なあに、わたしなんぞ、上方の衆を相手にしては第一イキが合いませんからね、何かやれたらお慰みですね。ですけれど、まだ、尾張名古屋というところは、話には聞いていますけれども、お恥かしながら、土地を踏んだことはございませんから……一度金の鯱を拝みに寄せていただきましょうか知ら。名古屋へ行けばお伊勢様は一足だし、伊勢へ参れば京大阪は、ほんの目と鼻、京大阪へ行った日は、金刀比羅様ということになりましょうから、ひとつこの際、奮発して出かけてみましょうかね。