후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
「お気が向いたら、ぜひ、お出かけ下さい、拙者宅に幾日でも御逗留くだされて、幾枚でもお描き下さい」
相当の絵師と見定めてから、先生号で呼びかけ、その先生を自宅へ招じて、何枚でも描かせようとまで働いて来たのは、隅に置けないところがあるとおかしがり、
「海岸の風景のほかに何か、名物、或いは、画の題になるものがありますか」
「左様でござるな、この海岸で名物といっては、大洗に磯節というのがござり、海では、さんま、鰹、鯖といったものが取れ、山には金銀を含むのがあり、土では、こんにゃくも取れ申す」
実際家だけに、相当具体的に答えてはくれるが、さんまや、鯖や、こんにゃくでは、画題として、あんまり感心しないと、白雲が考えていると、測量師は附け加えて、
「相馬へ行くと、馬がたくさんいる、生きた馬が放し飼いにしてござるが、あれは絵になりませんかな」
「なりますとも」
ここに至って、白雲は、鬣を振い立つように雀躍しました。
絵になるどころか、馬は天下の画材である。ことに放牧の馬は、和漢古来、名匠の全力を傾けて悔いざる画題だ。
白雲は、天馬のように心が躍る。そこで、白雲は、馬を描いた古今の名画について、気焔を揚げてみたかったのだが、この相手が相手だと手綱をひかえて、