후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
どうです、ひとつその上高地の温泉へ御案内をしましょうか。なあに、まだ雪もそんなに深くはなし、ここへ冬籠りをするよりは、また奥深くていっそう面白いですよ。帰りたけりゃ、いつでも帰れますよ。雪が深けりゃ深いように、歩き方もあるにゃあります、だが、山は慣れないうちは、もう全く案内者のいう通りにならないとあぶのうござんすよ、血気にまかせてはなりません。ひとつ乗鞍ヶ岳へ案内をして、朝日権現の御来光の有難いところを拝ませて進ぜましょうか。とにかく、ゆっくり御逗留でしたら、遊びにおいで下さい、梨木平というのを通って無名沼へ出ると、その沼のほとりにわたしの小屋が見えます。誰がつけましたか、乗鞍ヶ岳の下の、鐙小屋と人の呼びならわすのがそれで……」
十一
これより先、仏頂寺弥助と、丸山勇仙とは、兵馬の座敷へ入り込んで、火鉢を中に鶏肉を煮ながら、酒を酌み交わしておりました。
この鶏肉と、酒とは、どこで得たものかわかりません。どうも二人御持参の品らしい。御持参とすれば、どこからどうして持って来たかというようなことの詮索はやめましょう。とにかく、この宿へ来て、しかも、兵馬の入浴中を見はからって侵入して来たような、変則の来客でありながら、酒と、鶏肉だけは、こうもあざやかに、この宿で即座にととのえ得る理由が無い。