일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

厄介払いをしたつもりで、兵馬は息をついたが、この厄介払いで、ここまで見込まれた以上は、これから以後のことが想われる。

この二人の亡者共に、つけ廻されてはたまらないから出し抜くに限る。出し抜いたからとて、影の形における如く、離れっこはないから、絶縁を宣告するのも無益である。しかるべき時刻を見て、無断にここを出立してしまうことだ。

その時刻は、いつがいいかな。永くここに逗留している必要は更にないのだから、明朝あたりがよかろう。それとも今晩、月夜ででもあれば、彼等を出し抜いてしまってやろう。そうして、ともかくもまた一旦松本へ帰るのだな。

いや、待て待て、せっかくここへ来た以上は、ここで知り得るだけのことは知って置かねばならぬ。

ちょっと一夜めぐりをして、尺八の音に驚かされて帰るだけでは、どうも冥利が尽きるようだ。

とにかく、一応は、何人の人たちがこの宿にいて、それのおのおのの住所、氏名、族籍というようなものまで、一通りは当りをつけて帰らぬことには、偶然にしても、偶然を利用することが足りない。

よし、かりに宿帳を見せてもらおう。

それに、随時、あの炉辺閑話が開かれるらしいから、あれに列席してみると、席の空気もわかるし、滞在客の性質もわかるのだ。