후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면
「いや、決してそういう物騒なものではありません。一口に神楽といえば、馬鹿囃子みたようなものにとられ易いですけれど、文字そのものを吟味してごらんなさい、神を楽しむ、或いは神を楽しませ申すという立派な字面です、従って、神楽師といえば、神前に奉仕する敬虔な職務ということにならねばならないのですが、どうもそう響かなくなっているのは習慣ですね。たとえば、道楽者といったようなもので、道楽という字面からいえば、道を楽しむのですから、孔孟や老荘の亜流でなければならないのに、普通、道楽者といってしまえば、箸にも、棒にも、かからないやくざ者とみなされちまいますからね。文字の威力よりも、習慣の惰性が怖ろしいということになります」
村田が、一応こんな弁解を試みたことだけでも、すでに普通の神楽師でないことがわかり、或いは神楽師を標榜して、世を忍ぶやからではないか、そうだとすれば、時節柄、意外の人材が隠れていないものでもない、つきあい様によっては、話しようによっては、存外の得るところがあるかも知れぬ、とにかく、この一行は、いずれはただ者ではないように、この時、兵馬が考えてしまいました。