후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
それと、なお都合のよいことは、ただいま確認したその怪しい者の人影――たしかに人間の影法師には相違ないが、それが何者であって、何しに来たかということまでは確認していないのですが、それが人間の物影であることだけは確実に認めたし、苟も人間の物影である以上、深夜この辺の、しかも我々の新たに移り住んでいることを知らないはずのない怪しい奴が忍び寄っていると、こう断定しないわけにはゆきません――その怪しい奴も、やっぱり軒を南へ廻り込んだのだから、当然、自分が履物を求めようとする裏口の方へと姿を移したのです。してみると、自分が表口へ飛びうつって、履物を突っかけてあちらから外へ飛び出すと、かえって幸いに、その怪しい奴と鉢合せをするかも知れない――得たり賢しと米友が、その通り実行を試みました。
前庭の方、すなわち、鷲の子を解放して親鷲を喜ばせてやったり、その揚句、いい気持になって川中島の二の舞に陶酔したりなんぞして、さて家の中へ舞い戻ろうとした途端の鼻をギョッと白まされたあの剃刀使い、要するに、あの戸口の戸を、もう一度また内からがらりとあけて、そうして、米友が身構え充分に、やにわに広庭へと躍り出した途端、果して鉢合せ――