후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
の、繊々たる初月、鴉黄に上る……を口ずさんでおいでのを承りましたよ」
「そうでしたか、よくまあ」
お銀様は、この唐代の美少年の面を見直そうとしました。同時に、今宵はまたよくも、人の気を見る相手にばかり出くわすことだ。さいぜんの穴掘りも、こちらが何とも言わない先に、こちらの意のあるところを見抜いたように行動したが、今のこの美少年もまた同じような妖言を言う。なるほどちょっと先刻、新月の空を見て、胸の中に「繊々たる初月、鴉黄に上る」という一句を無意識に思い浮べて、その昔、疑問を晴らすべく書庫を漁って、解決つけたことの記憶を呼び起したには起したが、なにもその句をひそかに口ずさんだわけでもなく、声高く吟じ出でたでもないのに、この美少年に、こんな小賢しい言い方をされると、自分の腹の中まで探られるような気がして、小癪にさわらないでもない。しかし、たった今の陰惨な人生の終焉地から、思い出の決して快いものでない昔馴染に送られて、罪と罰とのかたまりを見せつけられるような道づれよりは、ここに華やかな唐代の貴公子の誘惑を蒙ることが、さんざめかしいというような気分にもなりました。