후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
、向って左の方に六尺もある大きな四角なガラス鏡が据えてある、そこのところから二三枚下の方の椅子に腰を下ろして追従笑いをしているところのものがある。それは、おなじみの金公という野だいこ兼千三屋の男である。そのほかには人がないから――
海の方は、ずっと黄昏の色が捨て難い風光を見せているけれども、神尾はそちらに面を向けて、新月がどうのこうのと気づかいをするでもなく、そうかといって、室内にはもはや高くランプが光り出して、その光を受けた六尺大の四角なガラス鏡が、まばゆく光り出したけれども、主膳はそれをのぞいて見るでもなく、むしろ、その反射をも避けるもののように、鏡面に自分のうつることを厭うかのように、避けて座席を構えている調子がよくわかるのです。
しかし、この男、只今は、乱に到るほど酔ってはいない。酒気は充分に見えるけれども、乱に及ばない程度で食い留めているようにも見え、またところがら、容易に勃発せしめては不利益になるという人見知りの警戒心も多少加わって、なんとなく無気味な沈黙のうちに、こうして椅子にふんぞり返って、不平満々の体であるその前に、金助がお追従を並べているのです。