후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
七十二
大商人らしいのが、身分ありげな士分の者に向って話しかけたのは、まずここから江戸湾の上に見渡すところの、お台場のことから始まったようです。
あのお台場の建築を公然とは言わないが、冷嘲の語を以て話し合っていることはたしかです。今時、あんなものに、あんなに大金と労力とをかけて築造して、いったい何になるのだろうというようなこと、要するに水戸の老公の御機嫌に供えるためさ――といったような調子も出て来る。
この二人は、徳川幕末政府が、苦心惨憺した国防政策の一つとしての、品川砲台を冷笑するだけの見識を持っている二人であることはたしかなのですが、この品川砲台を冷笑する見識を持っているというものが、必ずしもこの二人に限ったものではない、相当に届く眼識を以ている者にとっては、あれは失笑の材料でないということはなかったのですから、神尾もあながち、それを憎みはしなかったが、この二人の者の正体にいたっては、ちょっと見当がつき兼ねたのであります。商人の方は浜を市場とする太っ腹の当世男とは見えるが、身分あるらしい侍は、旗本御家人という風俗でもなし、まず相当大諸侯のお留守居といったようなところだろうか、当時のお留守居の粋なところは相当見えないでもないが、その惰弱に換えるのに一種の威風を以てしているところを見れ