후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠16(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 268,946자 · 520화면
ですから、今度の旅は、無事に行っても、どのみち一月や二月はかかるのだということの暗示を受けたものさえありません。
与八が本家の方へ、当座の留守居に据わり直したということも、日頃の信任から見ても無理のないことですから、主人が出て行っても、そのあとにはいっこう変った空気が漂うことはありませんでした。
八十
近江と美濃の境なる寝物語の里で、いい気でうだっていたお蘭どのの寝込みを、思いがけない奴が不意に襲って来ました。
遊魂は、別な方向に向ってさまよい出でてしまい、その身代りとして現われた奴は、全く似ても似つかない、いけ好かない野郎でありました。
しかし、こうなっては、お蘭どのももう遅いのです。いけ好いても、いけ好かなくても、こいつに見込まれた以上は、女に下地がある限り、のがれっこはなし――一時は野暮に叫びを立てようとしたが、どっこい、その口を塞がれてしまってみると、有無を言わされようはずはないのに、お蘭どのという女が、本来あんまり有無を言わない女なんだから、口をこじあけて、大福餅を抛りこんで無理矢理に食べさせられてしまってみると、今度は、もう一つ食いたいと口をあく奴なんだから、事がそこに及んだ後はたあいないものです。