후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
「変っておりますな、あの犬は、ただ犬ではありません」
「ただの犬ではありませんよ」
非凡なる犬といえば誰しも、ムク犬を思い出すが、ムクは今、太平洋の海の中にいるはずですから、まかり間違っても山科谷の間へ来るはずはありません。
ただ、お銀様だけが、ただの犬でないことを心得ているらしい。
鶏犬の声によって、この場の会話は甚だ白けてしまいました。弁信法師のせっかくの広長舌も、なんとなく出端を失い、光芒を奪われたかのような後退ぶりです。
十三
一方、不破の関守氏は、米友を炉辺の対座に引据えて、これもしきりに物語りをしておりました。
不破の関守氏は座談の妙手である。これはお銀様のように、権威と独断を人に押しつけることをしないし、弁信のように、感傷と理論の饒舌に人を悩ますようなことがありません。平談俗語のうちに、世態人情を噛みしめて話すものですから、米友もたんかを立てる隙がなく、これをして神妙に聞き惚れて、しきりにうなずかせるだけのものはありました。
そのくらいですから、会話に興が乗っても、これが切上げの潮時をもよく知っている。この小男も相当疲れているであろうことを察して、程よく一室に入れて彼を寝かし、己れも寝について、そうして無事に暁に至りました。