후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠19(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 319,771자 · 617화면
な者共。いやいや、わたしが徒然を慰めんがために、わざわざ芝居をして見せに来たと思えばなんでもない。叱責と嘲りの唇を固く結んで、お銀様が、彼等の為す痴態の限りを為し終るまでながめてやろうと、白い眼に睨んでおりますと、行燈が消えました。
闇かと見ると、その行燈の消えた隙間から一面に白い水――みるみる漫々とひろがって、その岸には遠山の影を涵し、木立の向うに膳所の城がかすかに聳えている。昼にここから見た打出の浜の光景が、畳と襖一面にぶち抜いて、さざなみや志賀の浦曲の水がお銀様の脇息の下まで、ひたひたと打寄せて来たのでありました。
その湖のまんなかに、いま見た二つの物影が、浮きつ沈みつもがいている。
ははあ、今し生命判断を頼んで来た痴態の限りの二人の者、刃で死ねずに、水で死ぬ気になったのか、愚かなる命の二人よ、とお銀様は、写し絵にうつるような湖面の一巻の終りを飽くまで見据えて、眉一つ動かそうともしません。
そのうちに、二人のもがき合った湖面の水が逆まいて、怖ろしく浪立ったのは束の間、やがて漫々とまたもとの静かさに返ると、急に闇が迫って――おりからゴーンと三井寺の鐘、あつらえたように、お銀様の夢のうちの耳にまで響き渡りました。