후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
「昔、奈良の帝様がおうつりになったところで、それから奈良田と申します、今でもその帝様の内裏の跡が残っているのでございます」
「奈良の帝? 左様なお方がこんなところへおいでになる由もなかろうに」
「それでも昔からそのように申し伝えられてあるのでござんす、おいでになってごらんになればわかりますが、山と山とで囲まれた村の真中に二丁ほどの平らなところがあって、そこに帝様のお宮のあとが今でも神様に祀ってあるのでござんす」
「帝様と申し上げるのは日の下を知ろし召すという方じゃ、その方がなんで斯様なところへおいでなさるはずがない、大方その帝様のお社をそこへお移し申したのでもあろう」
「そうではござんせぬ、奈良の帝様が、たしかにその地へお移りになったということでござんす、その帝様は女のお方様で……」
「女の帝……奈良朝で女の帝に在すのは」
竜之助は自分の持っている国史の知識を頭の中から繰り出して、お徳の語るところと合せてみようとして、
「奈良七重……奈良朝は七代の御代ということだが、そのなかで女の帝様は……」
竜之助の思い浮ぶ知識はこれだけのもので、その七代のうちにどのお方が女帝におわしまし、その御名をなんと申し上げたかというところまでは届かないのです。