후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
お玉はよく間の山節をうたい、ムク犬はよくお玉を守る。
この二つの主従は、いまや古市の大楼、備前屋の前へ来て立ちどまりました。
四
古市の大楼には柏屋、油屋、備前屋、杉本屋などいうのがあります。これらの四軒には、いずれも名物の伊勢音頭というものがあります。
源氏車に散らし桜を染め抜いた備前屋の暖簾の前に、お玉とムク犬とが尋ねて来た前から、この家では伊勢音頭が始まっておりました。
今宵、その折の音頭のお客というのは、五人連れの若い侍たちでありました。
「これは勤番のお侍でもなく、御三家あたりの御家中でもなく……左様、やはり、お江戸の旗本衆のお若いところ」
備前屋の主人は、この五人連れの若い侍たちを見て、こんなふうに目利をしてしまいました。
その頃、どこの色里へ行っても、やはり江戸の者がいちばん通りが良かったそうであります。諸大名の家中にも、上品に遊ぶ者や活溌に遊ぶものもずいぶん無いではありませんでしたが、どうしても江戸の旗本あたりのように綺麗にゆかなかったそうであります。それで京都あたりでも、ほんとにあの社会で好かれたものは薩長でもなく、土佐や肥前でもなく、やはり江戸の侍であったということであります。