후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠2(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,601자 · 387화면
東男に京女という諺はいつごろから出来たものか知らないが、事実はこの時代にやはりそうであったものだそうであります。あの頑固な三河武士が、そんな大した通人に出来上ってしまったということが、やがて徳川の亡びた理由であると、賢しげに説いている人もありましたが、事実はやはりその通りであったかも知れません。
音頭はいま一踊り済んだところで、上の欄間から吊した五十幾つの提灯と、踊りの間いっぱいに立てられた燈とが満楼を火のように明るくしている中で、五人連れの若侍は陶然として酔って好い気持になっております。
「間の山節はまだ見えぬかな」
中程にいた黒羽二重、色が白くて唇が紅くて、黒目がち、素肌を自慢にする若いのは、どこかで見たことのあるような侍ですが、間の山節を待ち兼ねて言葉に現われますと、これは芝居に出てくる万のに似た仲居の年増。
「はい、もうこれへ参りますはずでござりまする、どうぞ、もう一つお過ごしあそばされませ」
名物の伊勢音頭を見たから、その次にこの五人連れの若い侍たちは、もう一つ名物の間の山節を聞こうというのでありました。それを承わった備前屋では、使を拝田村へ立てて、お玉を呼びにやったのであります。