후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
六
その晩はそれで帰って翌日、忠作は神田佐久間町の裏長屋を引払って、この薩州の屋敷の傍へうつることにしました。幸い、三田の越後屋という蕎麦屋に雇人の口があったから、すぐそこへ雇われました。忠作がこの蕎麦屋へ奉公して見ると、この界隈の物騒なことは、神田や本所のそれ以上でありました。越後屋は大きな蕎麦屋で、奥座敷などがいくつもあるが、その奥座敷はしばしば一癖ありげな侍に借り切られることがあります。忠作は算勘が利いて才気があったから、出前持をせずに帳場へ坐らせられることになって三日目の晩、店へ現われた田舎者体の男と計らず面を見合わせて、
「おや、お前さんは……」
「お前さんは……」
これは甲州の、徳間入の川の中以来の会見であって、田舎者らしい男は七兵衛であります。
七兵衛は奥座敷を一つ借り切って、そこで一人で飲んでいると、暫らくして忠作がやって来て一別以来の話になりました。
お絹のことや、がんりきのことが出て、七兵衛はかなり忠作をからかっていたが、
「私の姪がこの蜂須賀様に御奉公をしているんで、それでこうしてやって来ましたよ」
六
七兵衛がここで姪と言うたのはお松のことであります。