후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
なんぞと、心細いことをも言い出すのでありました。今夜もまた二人は床を並べて寝に就きましたが、
「お師匠様、まだお手形は出ませんのでございましょうか」
お絹は思い出したように、
「ああ、もう下りそうなものですよ。けれどもお前も知っての通り、女の手形というものはなかなか手続が面倒なのだから、それでこんなに延びるのでしょう。もしあんまり後れるようならば、わたしがまた頼み込んでみるところがあるから、もう二三日待ってごらんなさい」
「もし、お手形が下りませんでしたらば、わたしはお手形なしで、裏道を通っても、早く甲府へ参りたいと存じます」
「わたしの方はそうはゆかないから、まあもう少し待っておいで」
お絹とお松との手形というのは、疑いもなく、甲府へ行こうとするその道筋のお関所へ見せる女手形のことでありましょう。それを願い出ておいて、まだ下らないから二人でこんな噂をしているのです。
その翌朝になると女中が、
「旦那様、お客様でございます、山下の床屋からと申しました」
と聞いて、お絹はそれと気がつきました。
「まあ、お待ち、どんな人が来たか見てやりましょう」
お絹はワザワザ自身に立って玄関の襖の隙から表を見ると、先日の夕方、がんりきの百蔵と睦まじそうに山下の雁鍋から出て来たお角でありましたから、また居間へ帰って、わざととりすまして