후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
が命にかけてもお請合を致しまする、それがあらぬお疑いのためにただいま御牢内に繋がれておいであそばす故、わたくしは心配でなりませぬ、何卒してそのお方をお助け申し上げたいと、それでわたくしどもは甲府へ参りますのでござりまする、甲府へ参りまして、神尾主膳様からそのお願いを致すつもりでございますが……」
お松は一息にこれだけを言ってしまいました。能登守は、お松の願うほど熱心にそれを聞いたのか聞かないのか知らないけれど、笹子峠の上にかかった鎌のような月にばかり見恍れているのであります。
そのうちに廊下を渡り了って、能登守の居間の近くまで来ました。
八
お松が帰って来た時分に、お絹のいなかったことは別に怪しいことではありません。
お絹は風呂から出ると、浴衣を引っかけたままで暫く渓流に臨んで湯上りの肌を、山岳の空気に打たせていました。
前にいう通り、すぐ眼の上なる笹子峠には鎌のような月がかかっている。四方の山は桶を立てたようで、桂川へ落ちる笹川の渓流が淙々として縁の下を流れています。
自分にいい寄って来る男を物の数とも思わないような気位が、年と共に薄らいでゆくことが、自分ながらよくよくわかります。