후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
た。ムクが牧場をめがけて歩を運び出すと、群犬がそれに従って足並みを揃えて繰出すようになりました。
広々とした牧場、その中に逞しい馬や、愛らしい小馬の臥たり起きたり鬣を振ったりしている中を、ムクが群犬の一隊をひきつれて一周する光景は勇ましいものでありました。お君は手拭をかぶって小流れの岸で、ほかの女中たちと一緒に野菜を洗いながら、ムクの勇ましいのを見て自分ながら嬉しくてたまりませんでした。
「こんな威勢のいいところを友さんに見せてやれば、どのくらい喜ぶか知れない、友さんもあんなところに燻っているよりは、こんなお家へ奉公してお馬の番人にでもなればいいに」
とお君はムクの勇ましさから、米友の身の上を考えました。
それを考え出すと、いったいここの旦那様という方が、どんなお方であろうかということをも考え及ぼさないわけにはゆきません。朋輩の女中に向って、
「お藤さん、御当家の旦那様はどちらにいらっしゃるのでございます」
「旦那様御夫婦のおいでなさるところは向うの屋根の大きなお家さ、その向うに破風のところだけ見えるのが三郎様のおいでなさるところで、ここでは見えないけれど、あの欅の木のこんもりとした中にお嬢様のお家があるのですよ」