후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠3
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠3(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 214,131자 · 423화면
九
その晩はそれで済みました。その近所にべつだん斬られた人もありませんし、鍋焼饂飩も夜明けになって無事に帰ったし、七兵衛もまた明るくなる時分には、どこへ行ったか姿が見えなくなりました。
米友は昨夜の睡眠不足があるから夜が明けると共に、担ぎ出されても知らないくらいに寝込んでしまったから、日がカンカン寝ているところの障子に当るのも御存じがありません。
米友がこうしてグッスリと寝込んでしまっている朝、この八幡宮へ珍らしい二人の参詣者がありました。二人とも同じ年頃の女であります。そうして二人ともに藤の花の模様の対の振袖を着ておりました。それから頭と面とはこれも対の紫縮緬の女頭巾を、スッポリと被っています。
「お嬢様」
と一人の娘が言いました。
「あい」
一人の娘が頷きました。一人は慇懃であって、一人は鷹揚であります。見たところでは頭の先から足のうらまで対の打扮でありましたけれども、これは姉妹でも友達でもなく、主従の関係にあるらしいことは、今のその挨拶の仕様でよくわかるのであります。
「ここが八幡様でございますね」
「ああ、ここが八幡様」
こう言って二人は石段を登ります。