후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
弾薬を明神の杉の木の根に埋めて、これを植田丹後守に見つかって、それがために処におられなくなったけれども、恋を捨てることができません。いろいろに浮身をやつして、ついにお豊の心を靡かせてしまいました。心は靡かないにしても、女をわが物とすることができました。その時のことを、竜之助はよく見て知っていたものです。知ってそのままに、十津川の旗上げに加わりました。
今や、その男の執念がここにめぐって来たものと見えます。竜之助の眼にうつるのは、髪をふり乱した藍玉屋の金蔵であります。斬られつ追われつしているのは、かつて三輪の社頭で見たその時のすべての人々であります。藍玉屋の親爺もあれば、薬屋の夫婦のものもあります。植田丹後守に召使われた男や女たち、それに、はじめて三輪へたどりついた時に、将棋をさして無駄口を叩いていたすべての面が、いずれも面の色を変えて逃げ惑うている光景がありありと現われます。
阿修羅のように荒れ出した金蔵が、血刀を振りかざして、遥かの彼方の野原から此方をのぞんで走って来る光景がありありと見えます。
「お父さん、助けて下さい――」
女の子の声が、金をきるように竜之助のみみもとに響く途端に、竜之助の横鬢を掠めてヒヤリと落ちて来た狂人の刀。