후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,112자 · 362화면
よく殺気を含んでいると言いますがね、わたしゃ、あの時に直ぐそう思いましたよ、このさむらいは人を斬って来たんだ、その汚れを落すために、朝湯に飛び込んだんだ、そう思ったから、わたしゃいやになって、せっかく裸になりかけたのを締め直して、こうして、つぐんでしまったところですよ」
「へえ――そうかも知れませんね」
一同が面を見合せた時に、けたたましい音を立てて梯子段を駈け上って来たのは、道庵先生であります。無論、素裸です。その時、先生は、いつもの先生とは違って、すさまじい権幕をして、
「どこへ行った、どこへ行った」
と言って、衣裳棚の前で、てんてこ舞をしている先生の片手には、手拭かと思うと、そうではない、晒の切れを引きずっているが、その晒の切れは、ところどころ血の滲んだ細い切れであります。
定連の朝湯の客は、この物狂わしい先生の挙動を、寧ろおかしがっていたが、先生は大急ぎで着物を引っかけて、帯を締めると、湯銭も茶代も、そっちのけにして、梯子を下りて表へ飛び出してしまいました。裸で飛び出さなかったのが見っけ物で、煙草盆を蹴飛ばさなかったのが勿怪の幸いです。
「油断も隙もなりゃしねえ、どうもおかしいと思ったんだ、なんだか横顔にチラリと見覚えがあるから、こいつ、おかしいなと思ったんだ――野郎、伊勢の国のことを忘れたか、船大工の