후리가나로 읽는 일본 고전
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てんしゅものがたり
天守物語
泉 鏡花
泉 鏡花의 天守物語(てんしゅものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,593자 · 42화면
図書 せめてその、ものをおっしゃる、貴方の、ほのかな、口許だけも、見えたらばな。
夫人 貴方の睫毛一筋なりと。(声を立ててともに泣く。)
奥なる柱の中に、大音あり。――
――待て、泣くな泣くな。――
工人、近江之丞桃六、六十じばかりの柔和なる老人。頭巾、裁着、火打袋を腰に、扇を使うて顕る。
桃六 美しい人たち泣くな。(つかつかと寄って獅子の頭を撫で)まず、目をあけて進ぜよう。
火打袋より一挺の鑿を抜き、双の獅子の眼に当つ。
――夫人、図書とともに、あっと云う――
桃六 どうだ、の、それ、見えよう。はははは、ちゃんと開いた。嬉しそうに開いた。おお、もう笑うか。誰がよ誰がよ、あっはっはっ。
夫人 お爺様。
図書 御老人、あなたは。
桃六 されば、誰かの櫛に牡丹も刻めば、この獅子頭も彫った、近江之丞桃六と云う、丹波の国の楊枝削よ。
夫人 まあ、(図書と身を寄せたる姿を心づぐ)こんな姿を、恥かしい。
図書も、ともに母衣を被ぎて姿を蔽う。
桃六 むむ、見える、恥しそうに見える、極りの悪そうに見える、がやっぱり嬉しそうに見える、はっはっはっはっ。睦じいな、若いもの。(石を切って、ほくちをのぞませ、煙管を横銜えに煙草を、すぱすぱ)気苦労の挙句は休め、安らかに一寝入さっせえ。