일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きかいなはなし

奇怪な話

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 奇怪な話(きかいなはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,130자 · 14화면

아오조라 문고

椅子に坐ろうとすると、その男――自分自身が、先に坐っている。コップの水を飲もうとすると、其奴が先に飲んでしまう。花をつもうとすると、其奴が先につんでしまう。

こうなってくると、少しおかしいが、然し、自己という意識の外部に、自分自身の姿を見出すことは、精神の混濁している時よりも、精神が極度に――或る病的に冴え渡った深夜などに、往々あるものである。

*

気違茄子の、或る地方に産するものの実をたべると、屋根といわず木の梢といわずに、やたらに高いところに登りたくなって、効果が消えるまでは下りて来ない。アラビアのラッフィング・プントの実をたべると、やたらに愉快になって、笑い歌い踊り、疲れて倒れるまでは止まない。また、故人の初盆に一家揃って写真をとったところ、一同の後ろ上方に、ぼんやり白いものがあるので、よく見ると、それが故人の姿だったと、そういう種類の話は無数にある。ところで、かかる薬草の効果や霊的異変はぬきにして、肉体そのものに執拗な生命力がからみついてる、新らしい怪異を紹介しよう。怪異といっても、これは全く事実談である。

私の或る知人の家で、潮来の近くへ釣りにいったそのみやげを貰った。