후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,177자 · 22화면
戦争のために打ちひしがれた日本の姿、みじめで愚劣で虚脱と自棄に陥った日本の国土に、新しいもの、正しいものが、愛と美との力に育まれて、スクスクと伸びて行く有様をこの上もない素直な心持で書いた曲でありました。
この二つの曲が、どんなに楽壇にセンセイションを捲き起したか、皆様もよく御存じのことでしょう。左近倉平は多智多才の作曲者で、今までも多くの小曲を発表し、わけても気の利いた歌曲は、流行歌手から小学生にまでも歌われ、その上左近倉平の持つ独特のジェスチュアが、評論家も歌い手も、聴衆までも眩惑して、作曲家といえば左近倉平、天才といえば左近倉平というのが、近頃の常識のようになっていることは、これも皆様の御存じの通りであります。
天才左近倉平は、その時四十五歳でした。年齢よりは若く見える男で、背が高く、色が白く、眼許に不思議な愛嬌のある、女のような優しい口をきく男でした。わけてもそのコールマン髭は特色的で、髭の上半分を剃り下げた青々とした笹縁が、或人は気障だと言いましたが、浮気な若い女達には、たまらない魅力であったらしいのです。
仕立の良い洋服、気の利いた持物、そして二十五パーセントまで外国語の交る話し振り、これが天才左近倉平の肖像画でした。