후리가나로 읽는 일본 고전
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きだんクラブ〔せんごばん〕
奇談クラブ〔戦後版〕
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,286자 · 20화면
頼門にとって、それはまことに本音でした。
「では承わる」
「――――」
「貴殿、大義親を滅すという言葉を御存じか」
「――――」
「美濃国郡上、越前国大野、三万八千石の百姓何万人を、地獄の苦しみから救う為に、見事金森家を取潰す気になられぬか」
「父上御一人は兎も角、金森の家中何百人を路頭に迷わせても?」
出雲守頼門の考は常識的で、そして保守的でした。
「何んのそれしき、祖先の手柄というだけで、何百年無駄飯を食う祿盗人の三百人や五百人、祿に離れたところで、差当りの生計に困る筈もなく、働きさえすれば、万に一つも食いはぐれのある筈は無い。それよりも気の毒なのは、幾十年の苛歛誅求に、親子離散、夫婦別れ別れになる領内の百姓達、明日の米も無いまでに絞り取られた幾万人の餓を救うのが大事では御座らぬか」
「――――」
「父と言っても当主頼錦殿は、貴殿には叔父だ、金森家嫡子の貴殿が、幾万の百姓を救うために、金森の家を一つ潰したところで誰が文句を言おうぞ」
「――――」
「美濃の国の曾ての領主、遠藤家の血を引くこの主膳が、領内幾万の百姓に代って申上げる。――貴殿これから江戸に馳せ上り、最初から此国の騒ぎに関係せられた、勘定奉行大橋近江守殿に逢って、金森家の非政の数々を龍の口に訴えられ、大公儀の御慈悲に縋って、金森家後日の計をめぐらされるが宜い