일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

野村 胡堂의 奇談クラブ〔戦後版〕(きだんクラブ〔せんごばん〕)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,195자 · 22화면

아오조라 문고

六

――喜田川三郎は何処へ行ったと仰しゃるのですか。イヤイヤそれは申し上げますまい。志津子夫人の両親のびっくりする程の財産を贈って、彼はそのまま姿を隠してしまいました。彼の心の中には、まだあの国宝阿修羅王に似た、魅力そのもののような志津子が生きて居るのです。それで宜いのです。愚劣で浅薄な千束守は、死んでも生きても、喜田川三郎を煩わすことではありません」

磯上伴作という中老人は、不機嫌らしく首を振って、フラフラと壇を下りました。ゾッと全会場を襲う戦慄、三十名あまりの会員は、黙りこくって顔を見合せるばかりです。

六

次の瞬間、会場の中には、恐ろしい動揺が起りました。隅っこの方に引込んで、素知らぬ顔をして窓の外の闇などを眺めて居る、磯上伴作の面上に、幾十人の視線が、痛くなるほど投げかけられましたが、肝心の磯上伴作は、今言った事を忘れてしまったように、ケロリとして澄し返って居るのでした。

「お静かに願います、――倉繁大一郎さんのお話も重大でしたが、磯上伴作さんのお話は、それにも増して重大なものでした。皆様の御驚きまことに御尤もと存じます。ところで、事件は一度歴史となると、いろいろの人の利害や政策などに塗り潰されて、その真相を探ることは容易でありませんが、此処に、不思議にも、此の事件に関係した、もう一人の方が、此の会場