일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんなのれきし

女の歴史

宮本 百合子

宮本 百合子의 女の歴史(おんなのれきし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,332자 · 15화면

아오조라 문고

その映画のなかでよかったら、やはりその俳優の名前もひときわ心に刻まれて、別の作品のなかで同じひとが今度はどんな演技をしているか、それがみたい心持がするのが自然ではないだろうか。あのひとは、これまで一遍も、誰が面白い、誰が好きと友達の間で話しあったことはないのだろうか。あれが面白かったんだから、それでもういいのよ。と云って暮しているのだろうか。

もしかしたら、一応は高い教育をうけたわけであるその人に、誰がお好き? というような問いかたが、大変子供ぽくうけられたのかもしれないと思う。誰が好き、あれが好き、という表現を、街の娘さんたちが、あらいいわねえ、その声に抑揚をつけて口走る、そのようなものとして感じて、その感情の程度はのりこしたものとして、ああいう答えをしたのかも知れないとも思われる。あり来りの返事をしたってはじまらない。そういう才覚もあるひととも思える。

それならそれとして、やっぱりあれは私たちを考えさせる一ことであった。あのひとが、その映画のなかでよかったらそれでいい、と好きという表現をそらした心理をさぐってみれば、好きという内容は、どこかでその映画のなかでの芸術的味いにあふれた、俳優の体にくっついたものとして感じられている証拠であったと思う。