후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけんし
女剣士
坂口 安吾의 女剣士(おんなけんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,694자 · 74화면
これをかかえて、
「アバヨ」
ドアをしめる。豪傑が片手で急所を押えながら裏口の近くまで這いつつ辿りつこうとしている。それをとびこして駈けだすと、路地を曲るころになって、ドロボーという女の叫び声が後にきこえた。路地づたいの逃げ路は研究ずみだから、案外落ちついて待たせた自動車に乗りこみ、円タクから円タクへ乗りつぎして、新宿へきて映画館へはいる。この映画館には内側から完全にカギのきく便所があるのを知っていたから、ここで金庫をこじあけ、札束をカバンにうつして、金庫は便所の屑箱へ投げこみ、悠々ここをでて、食事。汽車の時刻を見はからい、どの駅よりも手配が行き届いていそうな上野駅へわざと堂々とのりこんで、目当ての汽車に誰に怪しまれることもなく納ることができた。
この汽車にレンラクするのは終発のバスで、彼の村までは行かない。その終点でも泊めてくれる顔ナジミの家は多いが、懐中電燈もあることだから、夜の山道の深い静寂を満喫しながら三里の道のりを歩いてわが家に到着した。
青梅の七兵衛もこうであったろうと彼は思った。わしが国さの国定忠次も捕吏に追われてこの山中をさまよったはずだが、イカンながら忠次の荒涼たる心境は彼のものではなかった。