후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなこうしゅ
女坑主
夢野 久作
夢野 久作의 女坑主(おんなこうしゅ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,879자 · 26화면
「君……僕の部屋はドコだったけね」
女は両腕に抱えた十余枚の洗い立ての浴衣の向うから愛想よく一礼した。
「ホホ。何番さんでいらっしゃいますか」
「それが何番だったか……あんまり家が広いもんだから降りて来た階段を忘れちゃったんだ。八時五十四分の汽車で着いた四人連れの部屋だがね」
「ホホ。あの東京のお客様でしょ。ツイ今さっき……十時頃お出でになった。お一人はヘルメットを召した……」
「ウン。それだそれだ……」
「あ……それなら向うの突当りの梯子段をお上りになると、直ぐ左側のお部屋で御座います。十二番と十三番のお二間になっております」
「……ありがとう……」
教えられた通りに青年は二階へ上った。部屋の番号をチョット見上げながら静かに障子を開いた。
「アレ。寝てやがる。暢気な奴等だ」
電灯を消した八畳と十畳の二間をブッ通して寝床が五つ、一列に取ってある。その中央の一つだけがまだ寝具をたたんだままで、アトは四人の人間が皆、頭から布団を引冠ってスースーと眠っている様子である。廊下から映して来る薄明りに、向うの枕元の火鉢から立ち昇る吸殻の烟が見える。
八畳の間の違棚の下にならんでいる四人分の洋服と、違棚の上に二つ三つ並んだ鞄と、その右手の壁に架け並べてある四ツの帽子を見まわした青年は、ヤッと安心したらしくホットタメ息をした。