후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなきしゃのやくわり
女記者の役割
野村 胡堂
野村 胡堂의 女記者の役割(おんなきしゃのやくわり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,039자 · 32화면
「困った事が起ったよ、兎に角、その辺までブラブラ歩いて見よう」
両手をポケットに突っ込んだ花房探偵は、千種十次郎を誘うともなく、黙々として、銀座から数寄屋橋の方へ切れます。
「どんな事が起ったんだ、話してくれなきゃ気になるじゃないか」
千種十次郎が斯う言った時は、二人は日比谷公園のロハ台の上へ、二羽の十姉妹のように押し並んで居りました。
もう十時を過ぎたでしょう。銀座あたりはまだ宵の内でしたが、公園の中はすっかり更けて、街の遠音が波の音のように聞くのさえ、何んとなく滅入る心持です。
「実は――」
花房一郎は漸く口を開きました。それでも言っていいか悪いか、暫らく思案をする様子でしたが、やがて思い切った調子で言葉を継ぎます。
「矢張り君には話して置いた方が宜いだろう。実は斯うだ。今日十時頃、園田敬太郎氏から電話で、至急事務所の方へ来て貰い度いと言うのだ。園田氏というと、言うまでもなく前の外務大臣で、今は外交研究会の会長だが、口吻に何んか知ら重大な匂いがあるから、大急ぎで飛んで行くと果して大変――永田町の外交研究会の事務所へ、昨夜泥棒が入って、金庫の中から、一番大切な機密書類を盗んで行ったという騒ぎだ。