후리가나로 읽는 일본 고전
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ようそうき
妖僧記
泉 鏡花
泉 鏡花의 妖僧記(ようそうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,972자 · 12화면
ここに最もそのしからむことを望む者は、蝦蟇と、清川お通となり。いかんとなればあまたの人の嫌悪に堪えざる乞食僧の、黒壁に出没するは、蝦蟇とお通のあるためなりと納涼台にて語り合えるを美人はふと聞噛りしことあればなり、思うてここに到る毎に、お通は執心の恐しさに、「母上、母上」と亡母を念じて、己が身辺に絡纏りつつある淫魔を却けられむことを哀願しき。お通の心は世に亡き母の今もその身とともに在して、幼少のみぎりにおけるが如くその心願を母に請えば、必ず肯かるべしと信ずるなり。
さりながらいかにせむ、お通は遂に乞食僧の犠牲にならざるべからざる由老媼の口より宣告されぬ。
前日、黒壁に賁臨せる蝦蟇法師への貢として、この美人を捧げざれば、到底好き事はあらざるべしと、恫的に乞食僧より、最も渠を信仰してその魔法使たるを疑わざる件の老媼に媒妁すべく言込みしを、老媼もお通に言出しかねて一日免れに猶予しが、厳しく乞食僧に催促されて、謂わで果つべきことならねば、止むことを得で取次たるなり。しかるにお通は予めその趣を心得たれば、老媼が推測りしほどには驚かざりき。
美人は冷然として老媼を諭しぬ、「母上の世に在さば何とこれを裁きたまわむ、まずそれを思い見よ、必ずかかる乞食の妻となれとはいいたまわじ。