후리가나로 읽는 일본 고전
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さいのひみつばこ
妻の秘密筥
佐々木 邦
佐々木 邦의 妻の秘密筥(さいのひみつばこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,212자 · 25화면
「あの光子さんにしてそうなら、他の女性は皆そうだろうと思う」
「それは極端だよ」
「いや、君達の奥さん方にしても、必ずしも君達が好きで嫁に来たんじゃないかも知れない。箪笥の中に秘密筥を持って来ていないとは限らないぜ」
「そんな心配は断然ない」
「と言って、知らぬは亭主ばかりなりさ」
懺悔の広瀬君が又絡んで来た。不図気がつくと、木寺君は卓子に両肱をついて顔を蔽うようにしていた。子爵令嬢で深窓の佳人にしろ、一度嫁いた人を貰っているのだから、こういう話は面白くないのだった。
「そんなことを言っていたら果しがないよ。男にも男の秘密がある。お互に有りのまゝを話して見給え。女房に胸倉を取られるぜ。ねえ、海野君、但馬君」
と僕は両名の注意を呼んだ。木寺君に気の毒で、この上、広瀬君に話して貰いたくなかったのである。
「僕はそんなことはない積りだよ」
と海野君が扱き下すように言った。
「僕も君と一緒にされちゃ困る。冗談は言っても、家内を欺くようなことはしない」
と但馬君もひどく改まって、僕を睨みつけた。僕は木寺君の為めに気を利かしたのだけれど、それが分らないのだから仕方がない。