일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ごらくろん

娯楽論

戸坂 潤

戸坂 潤의 娯楽論(ごらくろん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,484자 · 29화면

아오조라 문고

なる程そうかも知れない。併し吾々という或る一群のインテリ群が娯楽の余暇と娯楽の能力さえをあまり持っていないというのが事実とすれば、その事実は決してこの吾々が「インテリ」であったり民衆を見下す相対的な貴族であったりするがためではない筈だ。実際を云うと、民衆こそは殆んど全く、娯楽の余暇と能力とを奪われている場合が圧倒的ではないのか。

娯楽というと、前資本制的な反資本主義者は、すぐ様近代都市的消費生活に於ける娯楽のことを考える。デパートやダンスホールなどを考える。そして娯楽の不健全さをそれとなく暗示するのである。農村の前資本主義的生活に於ける娯楽の大衆的な貧弱さが精神作興に打ってつけの健全さに他ならぬとでも云いたいような通俗常識もあるのである。正月、盆、秋祭り、其の他の祭礼、こそが健全な唯一の娯楽で、それ以外のものは百姓達の驕慢を連想させる政治的不吉の兆でしかない、というような徳川政府的常識も未だに衰えないのである。だがこういう常識の所有者、否こういう常識の保守者自身、の娯楽能力は別として、こういう常識そのものは正に、前資本主義的な生活の已むを得ない所産であったわけで、今日の娯楽は市民的交通の極度の発達と地方性の喪失とに照応しなければならぬ処の、近代的な観念なのである。