후리가나로 읽는 일본 고전
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
泉 鏡花의 婦系図(おんなけいず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 172,760자 · 343화면
と掌に巻き据えた手紙の上を、軽く一つとんと拍って、
「母様が可い、と云ったら、天下晴れたものなんだわ。緩り召食れ。そして、是非今夜は泊るんですよ。そのつもりで風呂も沸してありますから、お入んなさい。寝しなにしますか、それとも颯と流してから喫りますか。どちらでも、もう沸いてるわ。そして、泊るんですよ。可くって、」
念を入れて、やがて諾と云わせて、
「ああ、昨日も一昨日も、合歓の花の下へ来ては、晩方寂しそうに帰ったわねえ。」
十六
さて湯へ入る時、はじめて理学士の書斎を通った。が、机の上は乱雑で、そこに据えた座蒲団も無かった、早瀬に敷かせているのがそれらしい。
机には、広げたままの新聞も幅をすれば、小児の玩弄物も乗って、大きな書棚の上には、世帯道具が置いてある。
湯は、だだっ広い、薄暗い台所の板敷を抜けて、土間へ出て、庇間を一跨ぎ、据風呂をこの空地から焚くので、雨の降る日は難儀そうな。
そこに踞んでいた、例のつんつるてん鞠子の婢が、湯加減を聞いたが上塩梅。
どっぷり沈んで、遠くで雨戸を繰る響、台所をぱたぱた二三度行交いする音を聞きながら、やがて洗い果ててまた浴びたが、湯の設計は、この邸に似ず古びていた。