후리가나로 읽는 일본 고전
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よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
佐々木 邦의 嫁取婿取(よめとりむことり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 85,654자 · 175화면
「詳しいことはお目にかゝって申上げましょう。今晩御都合は如何でございましょうか?」
と幾ら仲人屋でも電話で縁談でもあるまい。
「結構でございますが、何なら此方から伺わせましょうか?」
「いや、それには及びませんよ。お二方に聴いて戴く方が早分りですから、是非私から伺います」
「それではお待ち申上げます。毎度恐れ入りますわね。我儘ばかり申上げて、本当に」
と山下夫人は気の毒になった。
帝大も商大も等しく官立だから、二者の間に上下の差別はない。衣笠さんは念の為めに問い合せたが、素よりその積りだったから、劈頭第一に、
「学歴は御註文通りですよ。商科大学を可なりのところで出ています」
と切り出した。
「はゝあ。帝大じゃないんですか?」
と山下さんは既に夫人から聞いて知っているくせに、もう苦情めいた。斯ういう分らず屋を相手に、七重の膝を八重に折ってもお世話をしようというのだから、衣笠さんも一種の病気だ。
「東京の商大ですよ。官立です」
「官立には官立ですが、あれは近頃成り上ったんですよ」
「兎に角、官立大学ですから、広い意味に於いて帝国の大学です」
とは衣笠さんも苦しい。
「然うは行かない」