후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ボンベイそうわ
孟買挿話
吉行 エイスケ
吉行 エイスケ의 孟買挿話(ボンベイそうわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,299자 · 20화면
――しあわせなことに汽車がブルガリア領に入れば商人は伊太利人の武士気質に禍いされなくて思うままに我意を通すことができるのです。僕は着ていた猫の舌で一杯の衣服を脱いで、しかつめらしく恋の密輸入物をトランクにしまうと一寝入りするつもりで車窓からボスニヤ平原に咲く砂糖黍の花の香いを嗅いでいるうちに、すっかり追想的になってしまったのだ。汽車が土耳古に這入ると車中の美しい女はみんなばたばた下車してしまって孟買までの通しの切符を持った英国人の布教師の博物館のような顔と、目に見えて黒いものが車室にふえてくるのです。ボスボロス海峡で過去の汚いものを洗い清めて東西の国境に足をまたげ、土耳古の空を見上げたときは現代の世界が実業家によって支配されるってことが非常に僕を得意にしてケマル・パシャが尻に錨をつけて黒海を泳ぐさまさえ可笑しかったのです。コンスタンチノーブルから乗りこんだ女実業家の数人が談論の花を咲かして、僕を勇気づけてくれたにもあるのだが僕はいまに土耳古が商工業に於ける世界の中心地にさえなると思うのです。
――しかしやがてイスポリの燈台を離れて、エルアルズのコーカサスの山脈が静かに黒海に映るころになって、トレビゾンドの赤土のプラットホームに女実業家達が下車すると夜は神秘に地球はハンモックのなかで眠りだすのです。