일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,780자 · 43화면

아오조라 문고

うまいわけだ。当時の第一級の板前は居ないにしても、前身がそうであればそう変テコな板前を置く筈はないから当然であろう。宿の定食のあたりまえの料理でもうまい。いわゆる宿屋料理というものではありません。大そう感じのよい静かな旅館でした。

花月という料理屋へ行ったら、こっちの方は十五年前まで女郎屋だったそうですよ。女郎屋といっても特別格の女郎屋で、その建物は築地あたりの第一級の料亭よりも貫禄がありそうだが、この春雨の間で端唄「春雨」が作られたとか、頼山陽の食客の間だとか曰くインネン多々あっても一向に面白くもないものばかりだが、一番面白かったのは、私が酒をのんでいた春雨の間の隣室は支那風の部屋で、ここはオイランのセッカン用の部屋の由、昔は牢屋のような格子がはまっていたものらしく名所旧跡的な曰くインネンよりも、怪談怨霊的曰くインネンの方がはるかに多種多様に部屋々々に伝わっていたものらしいようであった。どうしても楼主の命にしたがわず、身をうらずに、セッカンされて悶死したような娘がここには相当多かったものらしいね。これも長崎的なのかも知れないな。

実際、長崎というところは、開港場であって、それに相応した開放的な気風もたしかにあるにはあるのだが、そのアベコベの鎖国的、閉鎖的な気風が少からずありますな。