일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,574자 · 49화면

아오조라 문고

旅館としては、この方が本当だろう。旅行者は土地の名物が食べたいのだし、他に然るべき料亭のない温泉などとちがって、土地名題のウマイ物店がタクサンある大阪だもの、食べ物は客の好みにまかせ、専門の料理店にまかせるのが至当。さすがに大阪生ッ粋の旅館だけのことはあって、期せずしてホテルの要領を体現している。

しかし、モダニズムに縁のない昔風の大阪人というものは、これはまた歯切れのよいところがなくて面白い。つまり浄ルリの中のトツオイツ煩悶して一向にラチのあかない女、ただ運命に従うか、死ぬほかに方法を知らないような、一向に積極的な生き方をもたないのが今もなお昔ながらに存在しているのである。そういう女は案外多いのだ。

檀君の根城のOKという名前だけはパリッとした店がそのデンなのである。彼が到着した夜は、私は大阪へ持ちこした仕事のために徹夜しなければならず、外出できないし、酒ものめない。徳田君が代って檀君の待つOKへレンラクに行ったが、狐につままれたように茫然たる面持で戻ってきて、

「大変なところですよ」

「ジャンジャン横丁的ですか」

「とんでもない。近所はアカアカと電燈がついているのに、そこだけは真ッ暗ですよ。