일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごのしんにほんちり

安吾の新日本地理

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾の新日本地理(あんごのしんにほんちり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,574자 · 49화면

아오조라 문고

奥湯河原の「かまた」という旅館でも、まだ仕事が終らぬうちに仕事が終ったとききちがえたオヤジが仕事完成の挨拶にノコノコやってきて、私の雷のような罵倒をうけて飛上ッて逃げたことがあった。人間はハッと思うと飛上って振りむいて一目散に走るらしいや。飛び上ること、ふりむくこと、走ること、この三ツが同時に行われているものだね。私の女房も、旅館の女中も、私が仕事をはじめると薄氷をふむ思いになるらしく、みんな部屋へはいるとき、ひきつッた顔でオドオドしているのである。なれてる女房や女中でも、私の様子がガラリと変るから、それにつれて自然そうなるのだもの、何も知らない京家の女中が蒼くなったのは当然であろう。仕事の性質にもよるが、捕物帳という奴はつまらぬ仕事のくせに、ぬきさしならぬ構成に要するメンミツな思考力注意力が常にはたらいていなければならぬから、殺気立つようになりやすいや。ハタは迷惑だが仕方がない。

私は自分のそういう時の顔を見たわけではないから知らないが、人があんなにオドオドするところを見ると、どんな悪相なのだろう。京家へつくと、一パイのんで九時にねむり、三時間ねて、十二時に起きた。