후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごしたん
安吾史譚
坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,351자 · 23화면
小左衛門は大矢野島の大庄屋の当主だから、一人のかなり学識ある良識人を想定することはムリではなかろう。弟の四郎が利巧者であったように、姉のレシイナも聡明な女で、嫁して後は良人の良識に同化し、黒幕浪人の策謀や、天人四郎などと大それた知識犬の役を演ずる弟や父について行けなかったのではないかと思う。肉身である故に、よく実際を知る故に、知識犬のカラクリもわかり、一揆の方向について行けなかったことがむしろ自然であったろうと私は想定するのである。
数の観念が欠けているのは昔の日本人の手記の甚しい特徴であるが、四郎の家系を知るについても、年齢や時代については言い合したように無関心で不鮮明なのには困惑せざるを得ないのである。四郎の父の甚兵衛は小西の旧臣で旧領の宇土に土着浪人したというが、年齢は四十七だの五十五ぐらいのことを書いた通俗書もあったようだ。四郎の十六という年齢から考えてそう老人ではなさそうだから、その辺の年齢が適当かも知れぬが、小西が亡びたのは一六〇〇年、天草の乱は一六三七年、千軍万馬を往来した古強者というのは当らないようである。主家滅亡の頃は母と共に留守宅に残っていた子供ではなかろうか。