일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あんごしたん

安吾史譚

坂口 安吾

坂口 安吾의 安吾史譚(あんごしたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,351자 · 23화면

아오조라 문고

童貞マリヤの顔はたしかに日本の美少年にありうる顔である。マリヤに似た美少年ということは天の子四郎という信仰の素地をつくる要素として、また天の子たる所以の説得力としても、甚だ簡便で有利で明快な属性ではあろう。そんな風に想像してみるのも思いつきであろう。

しかし、黒幕の浪人の手が加って、天人四郎として信徒獲得の遊説にのりだしたときは、童貞マリヤの顔から想像しうる可憐でやさしい美少年四郎ではなかった。

彼は十六の少年ながら、非常に説教がうまかったという。そして、秘密の遊説にもすでに天人たる特別の装束をまとって、特別の威儀ある作法を身につけていたようだ。

村々に密使が走って、天人現る、天人当地に来たる、の秘報を伝え、宣伝は甚だ活溌であり、サクラや手品の術を用いて四郎の奇蹟は衆目の前で実演された。ガンコな反切支丹派と目せられていた男が集会の席へのりこみ、四郎の法力で全身しびれてオシとなり涙ながらにアワレミを乞うたという。

そのような四郎は果してどの程度の神童であろうか。たしかに名演技者であろう。しかし、その名演技の裏側に多くの黒幕たちの甚だ組織的な準備や宣伝が行き届いており、その後における仕上げとしての名演技であることを考えると、名演技者として抜群の才能はあったかも知れぬが、要するによく訓練された名演技者にすぎ