후리가나로 읽는 일본 고전
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あんごこうだん
安吾巷談
坂口 安吾의 安吾巷談(あんごこうだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,563자 · 37화면
私は熱海大火の火元を知ると、いささか驚いて、
「なんとか組って、一人ぎめの社長が親分のなんとか組だろう?」
「イヤ。あれは親分じゃなくて、親分の実弟なんです」
と高橋が答えた。それで、なんとか組のなんとか氏が実の親分でないことをようやく知ったのである。
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熱海大火後まもなく福田恆存に会ったら、
「熱海の火事は見物に行ったろうね」
ときくから、
「行ったとも。タンノウしたね。翌日は足腰が痛んで不自由したぐらい歩きまわったよ」
「そいつは羨しいね、ぼくも知ってりゃ出かけたんだが、知らなかったもので、実に残念だった」
と、ひどく口惜しがっている。この虚弱児童のようなおとなしい人物が、意外にも逞しいヤジウマ根性であるから、
「君、そんなに火事が好きかい」
「あゝ。実に残念だったよ」
見あげたヤジウマ根性だと思って、私は大いに感服した。
私が精神病院へ入院したとき小林秀雄が鮒佐の佃煮なんかをブラ下げて見舞いにきてくれたが、小林が私を見舞ってくれるようなイワレ、インネンは毛頭ないのである。これ実に彼のヤジウマ根性だ。精神病院へとじこめられた文士という動物を見物しておきたかったにすぎないのである。