후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
大阪、名古屋などの次に、京城の棋界は位するものであろうと思う。それに、素人棋士がよく書物を読んでほんとうの棋道に精通しているらしく見えるのは感服に堪えない。朝鮮将棋大会で優勝した人など、まだ三十歳を出たばかりであるが、この人など素人とはいえ熱心に定跡を学んでいる風がある。この分で行くと、京城の棋界はこれから目覚ましい発達を示すのではないかと考える。
昌徳宮へ案内された。ここは、昔から朝鮮王が住んでいたところである。宮廷の広さ約十五万坪、なかでも秘園といって特に紹介の人以外に入れない約八万坪の庭園は植物、建築など渋く錆がついていて五百年の歴史がしのばれた。落葉の上に、リスがくるくると歩んでいた。ここの動物園で虎を見た。朝鮮の虎かと思ったら、アジア南部産と書いてあった。
平壤は素敵にいいところだ。十二日の午前七時ごろ着いたのであるが、折りから雨風が吹いて少し寒い上に、道幅が広いので何となく寂寞たる感を催したのであった。
町並みのどこかに、荒くれた新興都市といった風の、一種親しみにくいところがあるように思ったのであるけれど、雨の中を宿の三根楼を出て将棋の会がある柳という席亭へ行ってみて、はじめてここは古い歴史ある都会であるのをしみじみ心に覚えた。