후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
これが、健康でなくてなんであろう。夜半の勢揃いに遅れたものは厳罰に処せられた。かくして体位と規律の向上をはかったのである。
当主、忠良伯も名うての釣客である。武家出の家族二百八十家のうち、いま東京に住まいを持たぬのは、この酒井伯がただ一軒であると思う。鶴岡の旧城の裏に当たる先々代忠篤が隠居所にした屋敷を、いまもなお御殿と唱えて忠良伯は住んでいる。家職の者は昔と変わらぬ袴をつけ、その御殿に登城して御同役いかがでござると挨拶しているのであるそうだ。昔の、大名生活そのままだ。
酒井家には、いまなお子弟を市井の学校へはやらぬ掟がある。忠良伯も、家庭教師によって学を励んだ。日常は、酒井藩に伝わる武勇譚などに読み耽っているそうであるが、読書に飽きれば竿をかつぎだして家来を引きつれ、近くの湯野浜海岸はもちろんのこと、遠く鳥海山の裾が日本海へ没する吹浦や有耶無耶関址のあたりまで繰りだして祖先の練武にあやかるのであるという。
こんな次第で、いまも引き続き鶴岡市民の釣熱は、東京以上のものがある。そして、どこか昔の藩風が、釣り人の気分や技術の上に残っているのである。
明治になってからも釣り人が磯から帰ってくるのに出会うと、きょうの勝負はいかがであったなどと問うたものである。