후리가나로 읽는 일본 고전
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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
佐藤 垢石의 完本 たぬき汁(たぬきじる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,158자 · 273화면
親蜂は、巣にいる子供に餌を運ぶため朝から晩まで、終日野や林のなかを翔けめぐっている。蜂は蟻のように団体行動をとらないで、どんなおいしい餌を発見しても単身で働いているものだ。地蜂の親は甚だ小型でからだ全体が青灰色を呈し、腹から尻にかけラグビーの襯衣のような横縞がある。だから、縞蜂とも言っている。穴蜂ともいう。
その地蜂を見つけたら、棒にさした蛇の肉を蜂の前へ差し出すと、蜂は直ぐ肉につかまって、あの鋭い歯で稗粒ほどの大きさに肉を噛みとり、それを自分の巣へ運んで行く。そしてそれを子供達に与えると、直ぐまた蛇の肉のところへ帰ってくる。
さて、それから僕の秘訣公開ということになるのだが、親蜂を見つけることが先決問題だから諸君大いに油断は禁物ですぞ。
話が分かったら、繰り出すことにしよう。
三
指導者斜酣が目星をつけたところは、大泉から十町ばかり北へ離れた丘の上の楢林である。そこは、何とか女学院の新築敷地と大きな門に標札が立っていたが、コンクリートの塀で固めた敷地の中は近く新築に着手する風もなく楢林と枯芒で満ちている。しかも数千坪というほど広い。
私らはひらりと高い塀を乗り越えた。