후리가나로 읽는 일본 고전
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かていとがくせい
家庭と学生
宮本 百合子
宮本 百合子의 家庭と学生(かていとがくせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,364자 · 5화면
日本の家庭の中に根づよい男の威張りや主張の癖に対して、こういう今日の若い人の心理は、事実上決してより新しく寛闊な家庭生活の習俗を生み出してゆくモメントとはならないのである。
菓子を食べるにしろ、店の飾窓に大きいパイが並んでいて家へみんなの土産にしたいと思えば、店で食べるだけなら売るというのが近頃の風俗である。しかたがないから彼はそこで一人で食べてしまうだろう。家庭では母を先頭としての女性たちが、毎日苦心して台所の運用をやっていて夜の茶の間の話題もそれで賑わう。すこし年嵩な青年たちはこういう話をきくにつけても身体の健康な、家政になれた女性を妻としなければ、とてもこれからは、やって行けないという感想を抱くだろうと思う。その場合、家政のうまさということの内容を、昔ながらの女のつつましさや自己犠牲というもので思い描かない青年たちが果して幾人いるだろう。体の健やかな共稼ぎの出来る能力のある女性や積極的に日々を展開してゆける機転と賢さと生活力を湛えた女性をこそ必要とするのだと、はっきり男として自身の感情の方向をつかんでいる若い人たちは何人あるだろうか。
時代が私たちに課していることはいろいろあって、その中を生きてゆかなければならないのだけれども、目前の波に私たちが洗いさらされてしまわなければならない事はないと思う。