후리가나로 읽는 일본 고전
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いえ
家
島崎 藤村
島崎 藤村의 家(いえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,748자 · 254화면
稲垣の細君は実の機嫌を損ねまいとして、そう煩くは言わなかった。お俊の噂、自分の娘のことなどを少し言って、やがてお倉の居る方へ起って行った。
実の机の上には、水引を掛けるばかりにした祝の品だの、奉書に認めた書付だのが置いてあった。兄は先方へ贈るように用意した結納の印を開けて弟に見せた。
「どうだ――大島先生から届けて貰うようにと思って、こういう帯地を見立てて来た――繻珍だ」
「こんな物でなくっても可かったでしょうに」と三吉は言ってみた。
「兄貴が附いてて、これ位のことが出来ないでどうする――俺の体面に関わる」と実の眼が言った。
三吉は兄に金を費わせることを心苦しく思った。結婚の準備もなるべく簡単にしたい、借金してまで体裁をつくろう必要は無い、と思った。小泉実はそれでは済まされなかった。
お俊も小学校の卒業に間近く成って、これから何処の高等女学校へ入れたら可かろうなどと相談の始まる頃には、三吉の前にも二つの途が展けていた。一つは西京の方に教師の口が有った。一つは往時英語を学んだ先生から自分の学校へ来てくれないかとの手紙で、是方は寂しい田舎ではあり、月給も少かった。