후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
よせのぼつらく
寄席の没落
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 寄席の没落(よせのぼつらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,654자 · 4화면
少し古い土地の人なら、八丁堀に岡吉と云う色物専門の寄席があったのを記憶しているはずである。その寄席の経営者は米と云う仕事師であった。
その米の叔父に一人の僧侶があったが、それが廻国に出かけることになって、僧侶には路銀は不要だと云うので、三百円の金を米に預けて往った。そして、諸国を遍歴しているうちに病気になったので、東京へ帰って来て、預けておいた金を受け取りに往った。すると、米は驚いたような顔をして、「叔父さん、冗談云っちゃ困りますよ、かりにも三百円と云う大金ですぜ、あっしが、何時そんな金を預りました」
と云って不知を切った。叔父はさすがに腹をたてた。
「冗談とは何だ、たしかに預けたじゃないか」
「たしかに預けた、おい叔父さん、いくら叔父甥の間だって、他の事とは訳がちがう、かりにも三百円と云う大金を、そんな金を預けるからには、何か証書を受取らねえはずはない、さあ、それを見せてもらおう」
一身同体のように思っている甥のことである。証書などを取っているはずがない。
「証書を取らないことは、おまえも知ってるじゃないか、それを今になって、証書なんて云うのは、それでは、おまえは彼の金をごまかすつもりか」